2018年4月26日木曜日

ロジスティクス

研究には、大きく分けて、基礎研究と応用研究、学際研究と国際研究があると思います。そして、さらには、応用研究の中には、社会実装さらには事業というようなできることが前提のプロジェクトまで、幅広いプロジェクトが存在しています。

これらの違いを理解するのは、学術分野の違いを超えた、異分野連携のように難しく、使う言葉が大きく異なっています。社会実装を目指したプロジェクトをはじめて色々な言葉の違い、言葉の定義が所属によって、そして同一の所属内でも課によって異なっていることに戸惑う日々です。

あまりに文化が違いすぎて、「柔軟性」「バイタリティ」がないと全くやっていけません。これも後日に。。。あまりに、語るに前提が多い事柄が多いです。

で、先日、京都大学総長の山極先生にご拝顔しました。
https://www.facebook.com/MicrobGenoEcol/photos/a.802366736562218.1073741827.135689926563239/1216576535141234/?type=3&theater

電話番号もE-mailアドレスも存在しません。面白いですね。

この経緯も複雑なのですが、端的に言えばこちらが要件があり、お話したかったが、どう機会を作ればよいのかわからなかった。それが、ふとした機会にたまたま同じセミナーに参加しており、話す機会を得られたということです。ついてます。

で、タイトルにもありますが、「ロジスティクス」の話にようやく戻ります。この言葉にずっと悩まされてきました。おそらく色んな分野(所属つまり、基礎系のラインなのか、附置研なのか、医歯薬農理工のどれなのか)の違いにも、文化の違いにも、とことん惑わされ、迷い、困惑させられてきています。

チリのプロジェクトのキックオフミィーティング企画を進めていますが、このロジスティクスを意識させられてばかりです。
ロジスティクスを意識してばかりでは、どこにもたどり着けず、はじまらない。ただし、波風を立てざるを得ず、やりすぎないことが求められる。この悩ましい状況をうまく舵取る方法がないかと悩みつつ。。。

そんなことをしているうちに、五月病にもなれず、光陰矢の如し。いつの間にやら時間だけが過ぎていく日々です。


2018年4月1日日曜日

エイプリルフールだったらいいのに。

4月に入り、今年は桜がもう散りつつあります。

1日は、科研費の発表。
「エイプリルフールだったらいいのに。」というコメントをチラホラと散見。

近年は、ずっと1日に、土日も関係なく、採択の発表。

これが、合格、不合格、というようなわかりやすいものではなく、あるサイトに研究課題名が出ていたら採択というもの。採択を発表しましたとの連絡もないことから、「きっとまだ更新されてないだけだよね、きっと」という声がネット中に。。。

もう少しわかりやすい、発表の仕方にできないのかしら?とおもいつつ、今年は、自分の発表がないので、心乱れずに、共同研究者からの連絡を待っている状況です。

共同研究者からの吉報は、共同研究の進捗にも大きく関係することから(モチベーションという意味で)、自分の結果よりも緊張します。自分が代表の場合は、分担研究者の数が大きい、配分額が大きいほど緊張します。世知辛いですが、分担金が大きいほど、研究班のモチベーションが高くなるので、その期待に応えたいなと思ってしまいます。

チリでの共同研究は5年間で、国際共同研究をこれだけ長くやるというのはとても珍しいプロジェクトです。これでは、相手側にどれだけ研究費をとってもらったか、そして、この共同研究にどれだけ、その研究費を投資してもらったかも評価対象となります。つまり、国内だけではなく、国際的な信頼関係、文化の壁を超えて相手国の研究費も取得していかなければなりません。

現在、相手国の大学で、Professor ad honorem、日本語では名誉教授となりました。研究費の申請も可能で、当たれば研究室も運営できるものと思われます。この新しい可能性に身震いしつつも、一歩一歩確実に歩みを進めていきたいと思います。

こんなことを桜散るなかで、思いつつ、既に予想される激務に気合をいれていかなければなと気合を入れ直しました。

今年度もよろしくお願いいたします。