2018年12月20日木曜日

ますます

ますますご清祥のことと喜び申し上げます。

 この単語を見ると、助成金の申請では外れたとわかります。

 また、各種公募申請においても、外れていると、封筒が薄い、小さいのでわかります。

 このような、一文、一瞥するだけで物事の結果がみえるようになるのも一つの成長ということなのかもしれません。


別のますます

 研究者は、これをやれば時間が取れる、予算がとれれば、スペースを貰えれば、出世すれば、、、、たられば、を目指して、つまり、好きな研究ができることを目指して頑張る面もあるわけなのですが、やはり、やはり、残念なことに、ますます忙しくなる、時間がとれるようになるなど無いということを実感というか、シニア研究者、尊敬すべき先生方からお聞きするわけです。


つまり、結果としては、

 ますます今、やりたいことを最優先にやるようにするしか無いわけです(笑)


そんなこんなで今年もすぎようとしています。

去年より、今年が激しく、また来年がさらに激しくなるのかとおもうと、いまから滅入ってきます。。。

2018年11月22日木曜日

怒涛

科研費を国の締切20分前にだしました。いつも学内締切に間に合わせてきたので心持ち、無念です。

出張続き、心身ともにボロボロです。

年末近くということで、以前より、購入したい!と考えていた機器を頼んでみました!いまは、いろいろな機材が共通機器で手に入り、自分たちでものを購入する必要があまりなくなってきています。でも、そういうなかでもなかなか自分たちで買わないとつかいにくい装置もあります。

到着がたのしみです。

大変な中にも小さな楽しみがある。それだけでも幸せですね。

2018年10月28日日曜日

秋。

10月になり、少しずつ朝と夜が寒くなってきました。
気温が下がっても、仕事は今がピーク。熱を帯びています。

チリは南北5000km
インドネシアは東西に5000km

地の利を活かした研究がうまくワークするのか。いろいろと蒔いた種が実をつける時がたのしみです。


2018年9月20日木曜日

次々。

一月に一度くらいは思いつつ、それすら困難な状況。

貧乏暇なし。忙しいことはそれだけ仕事が来ている、満足すべき状況ともいえます。

チリのプロジェクトキックオフが無事に終了し、様々なマスメディアに取り上げていただきました。京都大学総長からもサイン入りの祝辞をいただくことができましたし、満足がいくものでした。

昨日帰国したばかりですが、早速、科研費、次のインドネシアの準備、そして、次のまたチリの渡航計画でバタバタとしています。

JICAへの成果報告へ東京へ来週。その前に、生化学会での講演準備もせねばならず。

研究も盛りだくさん、どんどん、アイディアばかり、刺激をたくさん受けているところなので、なんとか今を乗り切って、楽しい研究を早くはじめなければと、日本は冬の匂いがしてきましたが、南米の初夏ののりで頑張っていかねばいかんと気合をいれていきます!


2018年8月26日日曜日

もうチリ。

8月15日に帰国したのですが、あっという間に29日からまたチリです。

前回は、京都ー大阪ー成田ーダラスーボストンーミネソターロサンゼルスーダラスーサンチアゴーテムコーロスラゴスープエルトモンーテムコーバルディビアーテムコーサンチアゴーコンセプションーサンチアゴーダラスー成田ー大阪ー京都、という旅程でした。

明々後日からの旅程は、ここまでではないですが、毎度、新しいところへの訪問、出会いがあり、緊張が続きます。

次は、私自身がminutesへのサインとのことで、なかなかの重責です。あえてのネットなし、間借り生活などの新しい取り組みもあり、ますますレベルがあがりそうです。

また、ODA機材の運搬という試みも有り、どうなることやらです。

2018年7月1日日曜日

あちゃぁ。

毎月、1回だけは、投稿しようとおもっていたのですが、早速、失念してしまいました。

まさに、「遊び」がない状況にあるといえるかとおもいます。

巨大プロジェクトのキックオフが日本でおわり(JST, JICA, 京都大学の広報に取り扱っていただきました)、また、次のチリ国での正式キックオフが待っています。

毎日、追われるだけでおわりあっという間に時間が過ぎていきます。

これもある意味、停滞?なのかしら。

あまりに忙しい、目まぐるしいのですが、そこに記憶がないという意味で。

でも、昨日良いことがありました。

研究者にとって極めて重要な、科研費の採択発表があり、萌芽研究をいただけることになりました!

昨年、はじめて、萌芽研究を外して、がっかりしていたのですが、ほぼ何も変えずに分野をかえてみたら採択されました(笑)分野の選定が重要ですよね。

この採択は大きく、これが「遊び」となるため、今年の科研費では、大きな「挑戦」をこころみようと考えています。

一つ言えることは、挑戦の数だけ、成功の数も増えますし、採択される確率も上がっていきます。不採択にもめげることなく、図太く生きていくのが重要だなとおもい、暑さに負けることなく、さらに攻撃的にいこうとおもいます。



2018年5月5日土曜日

GW

GWというのは、海外のヒトにもすぐに理解してもらえる良いシステムと思います。
Golden Week、長い休みで混雑するんだよと説明するものの、日本のように長い休みが、この時期にあるところは聞いたことがありません。
で、このGWに何をしたの、するの?と聞かれます。

Going to Workです。
Going to Workです。
Going to Workです。

と答えています。ほとんどあたりなので。まあ、楽な回答です。
つまり、普段と変わらないということなので。

事務員を雇用していますので、「普通」を教えてもらえます。
すると、この時期はもう、何をしたら良いのかを探すのが大変とのことでした(笑)

しかし、このプロジェクトに関わってから、一切そんなこともなく、多忙な日々を過ごしていただいています。
ですので、GWは本当にGWを取って頂けていたらいいなとおもっています。

チリのプロジェクトは、ほんとに休む間もなく、研究ができないペースで次から次へと何かが起きます。

次は、本邦でのキックオフミーティングが大きなイベント。

楽しみなゲストもいますので、気合を入れて準備していかないと。

このようなタスクもこなし、すこしずつ、成長していければいいなと思っているうちに、今月も終わってしまうんだろうなと思いつつ。

要旨の締切前になんとかしないとと、毎月師走を味わっています(笑)

2018年4月26日木曜日

ロジスティクス

研究には、大きく分けて、基礎研究と応用研究、学際研究と国際研究があると思います。そして、さらには、応用研究の中には、社会実装さらには事業というようなできることが前提のプロジェクトまで、幅広いプロジェクトが存在しています。

これらの違いを理解するのは、学術分野の違いを超えた、異分野連携のように難しく、使う言葉が大きく異なっています。社会実装を目指したプロジェクトをはじめて色々な言葉の違い、言葉の定義が所属によって、そして同一の所属内でも課によって異なっていることに戸惑う日々です。

あまりに文化が違いすぎて、「柔軟性」「バイタリティ」がないと全くやっていけません。これも後日に。。。あまりに、語るに前提が多い事柄が多いです。

で、先日、京都大学総長の山極先生にご拝顔しました。
https://www.facebook.com/MicrobGenoEcol/photos/a.802366736562218.1073741827.135689926563239/1216576535141234/?type=3&theater

電話番号もE-mailアドレスも存在しません。面白いですね。

この経緯も複雑なのですが、端的に言えばこちらが要件があり、お話したかったが、どう機会を作ればよいのかわからなかった。それが、ふとした機会にたまたま同じセミナーに参加しており、話す機会を得られたということです。ついてます。

で、タイトルにもありますが、「ロジスティクス」の話にようやく戻ります。この言葉にずっと悩まされてきました。おそらく色んな分野(所属つまり、基礎系のラインなのか、附置研なのか、医歯薬農理工のどれなのか)の違いにも、文化の違いにも、とことん惑わされ、迷い、困惑させられてきています。

チリのプロジェクトのキックオフミィーティング企画を進めていますが、このロジスティクスを意識させられてばかりです。
ロジスティクスを意識してばかりでは、どこにもたどり着けず、はじまらない。ただし、波風を立てざるを得ず、やりすぎないことが求められる。この悩ましい状況をうまく舵取る方法がないかと悩みつつ。。。

そんなことをしているうちに、五月病にもなれず、光陰矢の如し。いつの間にやら時間だけが過ぎていく日々です。


2018年4月1日日曜日

エイプリルフールだったらいいのに。

4月に入り、今年は桜がもう散りつつあります。

1日は、科研費の発表。
「エイプリルフールだったらいいのに。」というコメントをチラホラと散見。

近年は、ずっと1日に、土日も関係なく、採択の発表。

これが、合格、不合格、というようなわかりやすいものではなく、あるサイトに研究課題名が出ていたら採択というもの。採択を発表しましたとの連絡もないことから、「きっとまだ更新されてないだけだよね、きっと」という声がネット中に。。。

もう少しわかりやすい、発表の仕方にできないのかしら?とおもいつつ、今年は、自分の発表がないので、心乱れずに、共同研究者からの連絡を待っている状況です。

共同研究者からの吉報は、共同研究の進捗にも大きく関係することから(モチベーションという意味で)、自分の結果よりも緊張します。自分が代表の場合は、分担研究者の数が大きい、配分額が大きいほど緊張します。世知辛いですが、分担金が大きいほど、研究班のモチベーションが高くなるので、その期待に応えたいなと思ってしまいます。

チリでの共同研究は5年間で、国際共同研究をこれだけ長くやるというのはとても珍しいプロジェクトです。これでは、相手側にどれだけ研究費をとってもらったか、そして、この共同研究にどれだけ、その研究費を投資してもらったかも評価対象となります。つまり、国内だけではなく、国際的な信頼関係、文化の壁を超えて相手国の研究費も取得していかなければなりません。

現在、相手国の大学で、Professor ad honorem、日本語では名誉教授となりました。研究費の申請も可能で、当たれば研究室も運営できるものと思われます。この新しい可能性に身震いしつつも、一歩一歩確実に歩みを進めていきたいと思います。

こんなことを桜散るなかで、思いつつ、既に予想される激務に気合をいれていかなければなと気合を入れ直しました。

今年度もよろしくお願いいたします。


2018年3月4日日曜日

水は方円の器に随う

この意味は、「水は、容器の形によって、四角にも丸くもなる。人は、交友関係や環境によって、よくも悪くもなるというたとえ。」だそうです。

これは、微生物では、エピジェネティクスで説明できる現象でしょうか。また、CRISPRが関わるのであれば、垂直伝播するのでラマルク説の実例ともなるでしょう。

ヒトであれば、新たなところ(研究室?)に置かれたとき、最初はそれまでの環境、交友関係で作られた人格?で臨みますが、新しい場所にいる人たちに影響をうけて少しずつかわっていくということを意味していると思います。
変わらない、変わらないようにつとめるヒトもいますが、生物の歴史で良くも悪くも変わり続けた生物だけが例外なく生き延びています。そのため、地球史からみてごく僅かな歴史しか生きていないくても、ある程度かわらない生き物は、生きる化石ともてはやされるくらい珍しい現象です。

研究は想定外が多いのですが、挑戦した数だけ、想定通りになる数は確率なので増えます。勉強をもとにした仮説は持つべきだと思いますが、仮説に反したことを失敗とおもわず、一つの結果として、仮説に反した理由を柔軟に考えられることが重要なのではよく考えます。

なので、失敗したと聞くといつも、違和感を覚えます。人は、変わるということですが、研究も環境、条件、目的によって柔軟性をもって変えていき、全てをポジティブに捉えていきたいですね。

2018年2月27日火曜日

一番忙しい人に。

ブログを書いているヒトが、暇ということは無いです。
それが生活の手段というのであれば真剣さはますと思われますが、研究者のブログでは、やはり、聞いた話では、講演の依頼だとか、学生の勧誘だとか、普段の色々と考えたことをまとめるためというところが理由になるのではと思います。

で、思うことがあります。例えば、収入の分布を図にしてみると、平均値と中央値がとても乖離していますが、これは、研究費でも同じようなことがいえます。一部の研究者がほとんどの研究費をもってしまっているということです。
これは、ずっと問題となっていて、いろんな解決策が議論され、取り組まれていますが、結論はでていない、大概は改悪で、失敗に終わっています。

くどくどしていますが、要するにこれは、「必然」なのでは?と考えるようになっています。つまり、どんなシステムであろうと、柔軟に適応できる優秀なヒトは、仕事ができますし、どんどん仕事が舞い込みます。それでも、こなしてしまう。それは、富むものは富むになるでしょうということです。

なので、自分は、「本当に」一番忙しいヒトに物事を頼むようにしています。、そして、「こころから」研究をしたいから事務、政をしたくないヒトにそれを頼むようにしています。それが、一番、仕事が進み、的確な判断となるようにおもいます。

そのような、忙しいヒトほど、丁寧で、親切で、仕事が早い。本当に、頭が上がらないです。そのような人たちと仕事ができる、ご教授頂けるように今後も務めたいなとおもいます。

2018年1月27日土曜日

遊び

研究といいつつ、遊び?ってなんだろうと思われるかもしれません。
ここでいう遊びは、車のハンドルの「遊び」です。
何事もそうなんですが、余裕がなく、緊張の糸を張ったままだと、うまく回るものも回らなくなります。
研究でも同様で、余裕がないほど、研究なのに自由な、突飛なことに取り組めず、研究でやる必要があるのだろうかということをすることになります。
それは、もちろん、当人の首を絞めることになり、いろんな意味でのネガティブフィードバックに陥ります。
やはり、基礎研究である以上は、なんでそんなことしてしまったのだろうか?といわれるような、大学は自由だねといわれるようなことをしていきたいとおもいます。
企業でも、薄く広い挑戦に投資していくことが、多様性を確保し、頑強性の高い基盤を維持することで重要ではないかなと声たかだかに問い続けないとなとおもいつつ年度末にむけた準備を整えています。